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GLP-1ダイエット

​GLP-1とは?

GLP-1は小腸から分泌されるホルモンで、色々な臓器に作用します。特徴の一つとして、血糖値が上昇した時に膵臓に作用してインスリンの分泌を促進させる効果があります。そのため、この作用を応用してGLP-1受容体作動薬という薬が作られ、2型糖尿病の治療に用いられています。

体重減少効果

GLP-1にはインスリンの分泌を促進させる効果のほかに、食べることを調整する中枢神経に作用して食欲を抑える効果や、食べ物の消化を遅らせて満腹感を与える効果があります。「食欲抑制」と「満腹感」で必然的に食べる量が減るため、結果として体重が減るという仕組みです。

​食欲抑制

​満腹感

​摂取カロリー

​体重減少

実際に2型糖尿病患者を対象とした研究では有意な体重減少効果を認めています。

GLP1 図A.png

GLP-1ダイエット

GLP-1受容体作動薬の体重減少効果を利用して、厳しい食事制限や過度の運動を行わずに体重を減らすことが出来る「メディカルダイエット」です。

1日1回の内服なので無理なく続けることができ、自然に食欲を抑えることができるため食事制限による精神的な苦痛も大幅に軽減できます。

どうしても間食してしまう人、食べ始めたら止まらない人、運動が続かない人、腰や膝が悪くて運動が出来ない人、は良い適応です。

当院のGLP-1ダイエットに対する考え方

GLP-1ダイエットは、糖尿病の治療を日々行っている内科医師の管理下で、医薬品を使用して安全に減量し、健康維持を目指す治療です。

基本的には食事制限や運動での減量が難しいBMI25以上(肥満)の方を対象としていますので、過度のダイエット目的など、健康を害するおそれがあると判断したケースには処方できかねます。

しかし診察をした結果、お薬の良い適応であり、かつ安全に使用できると判断した場合は、BMI25未満の方でもご利用になれます。まずはお気軽にご相談ください。

治療方法・期間

リベルサスというお薬を1日1錠、まずは3mgから開始します。下記に記載している副作用の問題がなければ約4週間後に7mgに増量して維持していきます。

お薬は必ず空腹時に内服してください。朝起きて朝食を食べるまでの間に飲むのが理想的です。内服後は少なくとも30分は飲食しないでください。

血液検査

安全にお薬を使用できるかを確認するため、初めて治療を受けられる前に血液検査を行います。また、継続して続ける場合も6カ月ごとに血液検査を受けることをお勧めしています。血液検査は6カ月以内のデータであれば代用できる場合もあるため、持参していただいても構いません。

副作用

内服開始時に、吐き気、むかつき、下痢、便秘などの消化器症状が現れることがあります。ほとんどの場合は時間経過とともにこれらの症状は改善されます。

非常に稀ですが急性膵炎や胆管炎、胆嚢炎のリスクがあるため、持続的な激しい腹痛が現れた場合には服用を中止して医師に相談してください。

低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗など)が現れた場合には糖質を含む食品を摂取してください。

注意点

妊娠中や授乳中の方、未成年(18歳未満)の方、低血糖を起こすおそれがある方、膵炎の既往がある方、胃摘出術を受けた方、重度の胃腸障害のある方、は使用できません。

他のGLP-1受容体作動薬やインスリンを使用している場合は使用できない場合があります。

自己中断はリバウンドしやすいため、中止を希望する場合は必ず医師に相談してください。

価格

​自由診療

1カ月分 リベルサス3mg 5280円(税込)

1カ月分 リベルサス7mg 14080円(税込)

リベルサスの自由診療について

リベルサスはセマグルチド(遺伝子組換え)を一般名とする医薬品として国内で承認されています。また、医薬品医療機器等法において「2型糖尿病」の改善の効能・効果で承認されています。承認されている医薬品ではありますが、ダイエット目的での使用については国内で正式な承認はされていません(アメリカのFDAや欧州連合加盟28か国、韓国などでは肥満症治療薬として承認されています)。当院で使用するリベルサスはノボノルディスクファーマ株式会社で製造されたものを使用しています。

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