肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンとは
市中肺炎の原因として最も多いのが肺炎球菌という細菌です。
(*市中肺炎=病院や介護施設以外で日常生活をしていた人に発症する肺炎)
肺炎球菌による肺炎は、特に高齢者、小さな子供、免疫力が低下している人、基礎疾患がある人、にかかりやすいとされています。
肺炎球菌は90種類以上ありますが、重篤な感染症に至る種類はある程度決まっています。それらをターゲットとして作られたのが肺炎球菌ワクチンです。
肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎球菌の抗体を作り、肺炎の予防・重症化の予防をすることができます。
当院で扱っている肺炎球菌ワクチンは2種類ですが、それぞれに特徴があります。詳細に関しましては当院までお問い合わせください。
2種類のワクチンについて
23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン:
1,2,3,4,5,6B,7F,8,9N,9V,10A,11A,12F,14,15B,17F,18C,19A,19F,20,22F,23F,33F
沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン:
1,3,4,5,6A,6B,7F,9V,14,18C,19A,19F,23F
23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンは定期接種(公費助成)があります
対象者①
65歳の方(65歳の誕生日前日から66歳の誕生日前日まで)
対象者②
60歳から65歳未満の方で下記の障害がある方
・心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害
・ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活のほとんどが不可能な程度の障害
両方のワクチンを接種すると、「ブースター効果」といって相乗効果で免疫機能が高まるのでオススメです。
肺炎球菌ワクチンを初めて接種される方はまずは23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンを、
すでに、23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンを接種されている方は沈降13価肺炎球菌結合型ワクチンにを接種するのが良いでしょう。